次の冬季オリンピックはどこ?2030年フランスアルプス大会の開催地と会場を徹底解説
次の冬季オリンピックは、フランスの「フランスアルプス2030」です。2026年10月現在、開催期間は2030年2月1日〜17日と発表されており、国際オリンピック委員会(IOC)が開催地を決定しています。
今回の大会で注目されるのは、競技会場がフランスの山岳地域だけでなく、リヨン都市圏やオランダにも広がることです。特にスピードスケートの長距離種目は、オランダのヘーレンフェーンにあるティアルフ競技場で開催されることが決まりました。冬季五輪の競技が開催国の外で実施される、異例の大会となります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 次の冬季五輪:2030年2月1日〜17日にフランスアルプスを中心に開催。
- 競技会場:リヨン、フランスの山岳地域、オランダのヘーレンフェーンに分散。スピードスケートの長距離種目はオランダ開催。
- 次々回の開催地:2034年は米国のソルトレークシティ・ユタ。冬季パラリンピックは2030年3月1日〜10日に開催予定。
【結論】次の冬季オリンピックは2030年のフランスアルプス大会
2026年2月にミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開催され、次の冬季大会として準備が進んでいるのが、フランスの「French Alps 2030(フランスアルプス2030)」です。
IOCは2024年7月24日、パリで開かれた第142回IOC総会で、2030年冬季オリンピック・パラリンピックの開催地をフランスアルプス、2034年大会の開催地をソルトレークシティ・ユタに決定しました。つまり、次の開催国はフランス、その次は米国です。
ただし、フランスアルプス2030は、ひとつの都市ですべての競技を実施する大会ではありません。フランス南東部の複数地域に競技会場を配置し、さらにスピードスケートの長距離種目をオランダで開催する計画です。
そのため、「開催地はどこ?」という疑問には、フランスアルプスを中心とする広域開催であり、リヨン都市圏とオランダも会場に含まれる、と答えるのが正確です。
【開催日程】2030年冬季オリンピックとパラリンピックはいつ?
大会組織委員会の公式サイトでは、冬季オリンピックを2030年2月1日〜17日、冬季パラリンピックを同年3月1日〜10日と案内しています。
2026年大会から2030年大会までは4年の間隔があります。開催地や日程を整理すると、次のようになります。
| 大会 | 開催地 | 開催期間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 2026年冬季五輪 | ミラノ・コルティナ(イタリア) | 2026年2月6日〜22日 | 直近の開催大会 |
| 2030年冬季五輪 | フランスアルプス(フランス) | 2030年2月1日〜17日 | リヨン、山岳地域、オランダに競技会場を配置 |
| 2030年冬季パラリンピック | フランスアルプスを中心とする開催地域 | 2030年3月1日〜10日 | 五輪終了後に開催 |
| 2034年冬季五輪 | ソルトレークシティ・ユタ(米国) | 2034年2月10日〜26日 | IOCが開催地を決定済み |
なお、開催期間が公表されていることと、競技ごとの日程がすべて確定していることは別です。競技別の実施日や開始時刻、チケット販売などの詳細は、今後の公式発表を確認する必要があります。大会組織委員会はチケット販売を2028年末に開始する予定と案内しています。
【競技会場】リヨン・山岳地域・オランダに分かれる理由と場所
2030年冬季オリンピックの会場計画は、都市部で行う氷上競技と、山岳地形を必要とする雪上競技を、それぞれ適した地域に配置する構成です。2026年9月にはIOCの調整委員会が会場計画の主要部分を確認し、リヨンの氷上競技と、クールシュベルおよびヴァル・ディゼールのアルペンスキーの会場配分を確定しました。
1.リヨン都市圏:氷上競技の中心地
リヨンは、フランス南東部に位置する都市です。2030年大会では山岳競技の開催地ではなく、主に氷上競技を担う拠点となります。会場として発表されているのは、次の3施設です。
- アリーナ・ドゥ・リヨン(Arena de Lyon):デシーヌ=シャルピューにある施設。アイスホッケーの会場。
- アール・トニー・ガルニエ(Halle Tony Garnier):リヨン市内の施設。アイスホッケーの会場。
- ユーレクスポ(Eurexpo/パルク・デ・ゼクスポジション):シャシューにある展示施設。カーリング、フィギュアスケート、ショートトラックの会場。
これらの施設を活用することで、氷上競技をリヨン都市圏に集約します。会場を複数の都市に細かく分散させるのではなく、交通や運営の効率を高める狙いがあります。
2.フランスの山岳地域:雪上競技の会場
フランスアルプス大会の中心となるのは、サヴォワ県やオート=サヴォワ県、ブリアンソン周辺などの山岳地域です。大会公式サイトの会場マップでは、競技の特性に応じて、次のような地域が示されています。
- クールシュベル:アルペンスキーの滑降・スーパー大回転などの高速系種目、スキージャンプ。
- ヴァル・ディゼール:アルペンスキーの回転・大回転などの技術系種目。
- ル・グラン・ボルナン:バイアスロン。
- ラ・クリュサ:クロスカントリースキー。
- ラ・プラーニュ:ボブスレー、リュージュ、スケルトン。
- セール・シュヴァリエ:フリースタイルスキー、スノーボード。
- モンジュネーヴル:フリースタイルスキー、スノーボード、スキーマウンテニアリング。
これらは、山岳地域の既存施設や競技環境を活用する考え方に沿った配置です。雪質、標高、コースの傾斜、競技設備など、競技ごとに異なる条件が必要になるため、すべてをひとつのリゾートに集約するのは現実的ではありません。
3.オランダ・ヘーレンフェーン:スピードスケートの長距離種目
今回の会場計画で特に異例なのが、オランダ北部フリースラント州の都市ヘーレンフェーンです。同地にあるティアルフ(Thialf)競技場が、スピードスケートの長距離種目の会場に選ばれました。
オランダ政府は2026年6月29日、フランスアルプス2030の組織委員会がティアルフを開催地に選定したと発表しました。フランス国内には、この競技に適した屋内リンクがないことが背景にあります。イタリアのトリノも候補でしたが、最終的にオランダ開催が決まりました。
ここで注意したいのは、オランダで冬季オリンピック全体が開催されるわけではない点です。フランスが大会の中心であり、オランダが担当するのはスピードスケートの長距離種目です。ショートトラックはリヨン都市圏で実施される計画です。

【なぜ分散開催?】既存施設の活用と大会運営の課題
冬季オリンピックの開催地が分散する理由は、競技に必要な地理的条件と、施設整備にかかる費用や環境負荷にあります。
競技ごとに必要な環境が違う
アルペンスキーには山の斜面や十分な標高差が必要ですが、フィギュアスケートやアイスホッケーには屋内リンクが必要です。スピードスケートの長距離種目では、規格に合った400メートルの屋内リンクが求められます。
すべての競技をひとつの都市で開催しようとすれば、自然条件に合わない施設を新設したり、既存施設から遠く離れた場所に競技場を建設したりすることになりかねません。会場を分散させることで、各地域の強みを生かせます。
新設施設を減らし、既存インフラを使う
IOCが重視しているのは、大会のためだけに建設した施設を、終了後に使われないまま残さないことです。フランス国内に適切なスピードスケート会場がないなか、オランダの既存施設を使う判断は、施設の新設費用や環境負荷を抑える考え方と合致しています。
これは単なる開催地の変更ではありません。冬季五輪を開催するために必要な設備を、開催国がすべて自前で用意するという従来の発想から、国境を越えて既存の競技インフラを活用する方式へと踏み出した事例です。
分散開催には移動と調整の難しさもある
一方、会場が広範囲に分かれると、選手や大会関係者の移動、宿泊、輸送、警備、メディア対応などの調整が複雑になります。フランスとオランダのように開催国をまたぐ場合は、競技会場の運営だけでなく、観客の受け入れや輸送計画も重要です。
つまり、分散開催は必ずしも簡単で安価な方法ではありません。新設施設を抑える利点と、広域運営に伴う負担をどう両立するかが、2030年大会の評価を左右するポイントになります。
【歴代開催地一覧】2026年大会から2034年大会までの流れ
冬季オリンピックの歴代開催地を振り返ると、ヨーロッパと北米を中心に、日本を含むアジアでも開催されてきたことが分かります。IOCのオリンピック研究資料などに記録された開催地を年代順に整理すると、次のとおりです。
- 1920〜1930年代:1924年シャモニー(フランス)、1928年サンモリッツ(スイス)、1932年レークプラシッド(米国)、1936年ガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ)。
- 1940〜1960年代:1948年サンモリッツ(スイス)、1952年オスロ(ノルウェー)、1956年コルティナ・ダンペッツォ(イタリア)、1960年スコーバレー(米国)、1964年インスブルック(オーストリア)、1968年グルノーブル(フランス)。
- 1970〜1980年代:1972年札幌(日本)、1976年インスブルック(オーストリア)、1980年レークプラシッド(米国)、1984年サラエボ(当時のユーゴスラビア)、1988年カルガリー(カナダ)。
- 1990年代:1992年アルベールビル(フランス)、1994年リレハンメル(ノルウェー)、1998年長野(日本)。
- 2000〜2020年代:2002年ソルトレークシティ(米国)、2006年トリノ(イタリア)、2010年バンクーバー(カナダ)、2014年ソチ(ロシア)、2018年平昌(韓国)、2022年北京(中国)、2026年ミラノ・コルティナ(イタリア)。
フランスが冬季オリンピックを開催するのは、1924年のシャモニー、1968年のグルノーブル、1992年のアルベールビルに続き、2030年大会が4回目となります。フランスにとっては、冬季スポーツの歴史と山岳地域の施設を次世代につなぐ機会でもあります。
また、2034年のソルトレークシティ・ユタ大会は、2002年大会以来、米国ユタ州に冬季五輪が戻ってくることを意味します。開催地の流れを見ると、2030年はフランスの山岳地域を軸とする広域開催、2034年は米国ユタ州での開催という違いがあります。
【次の冬季オリンピックはどこ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:次の冬季オリンピックは何年にどこで開催されますか?
A1:2030年2月1日〜17日に、フランスアルプスを中心に開催されます。リヨン都市圏やフランスの山岳地域に加え、スピードスケートの長距離種目はオランダのヘーレンフェーンで実施される予定です。
Q2:2030年冬季オリンピックのスピードスケートは、なぜオランダ開催なのですか?
A2:フランス国内に適切な屋内スピードスケート施設がないためです。2026年6月29日、オランダ政府はヘーレンフェーンのティアルフ競技場が会場に選ばれたと発表しました。大会全体がオランダで開催されるわけではありません。
Q3:2030年冬季パラリンピックはいつ開催されますか?
A3:大会組織委員会の公式サイトによると、2030年3月1日〜10日です。冬季オリンピックの終了後に開催されます。
Q4:2034年の冬季オリンピックはどこで開催されますか?
A4:米国のソルトレークシティ・ユタです。IOCは2024年7月24日に開催地を決定しており、開催期間は2034年2月10日〜26日と案内されています。
Q5:2030年大会のチケットはいつから購入できますか?
A5:大会組織委員会の公式FAQでは、チケット販売は2028年末に開始する予定とされています。販売方法や競技別の日程については、今後の公式発表を確認してください。
まとめ:次の冬季五輪を正しく理解するためのポイント
次の冬季オリンピックは、2030年2月1日〜17日に開催されるフランスアルプス大会です。開催地はひとつの都市に限定されず、リヨン都市圏、フランスの山岳地域、オランダのヘーレンフェーンへと競技会場が分かれます。
とりわけ重要なのは、オランダで開催されるのがスピードスケートの長距離種目であり、冬季オリンピック全体の開催国はフランスだという点です。会場の分散は、既存施設の活用や建設費・環境負荷の抑制を目指す一方、輸送や大会運営の複雑化という課題も伴います。
開催地の最新情報を確認するときは、開催期間、競技会場、競技別スケジュール、チケット販売を分けてチェックするのが確実です。IOCとフランスアルプス2030の公式発表を基準にすれば、開催地の変更や会場計画の更新にも対応できます。
2030年大会の次は、2034年2月10日〜26日のソルトレークシティ・ユタ大会です。フランスとオランダをまたぐ異例の会場計画が、冬季オリンピックの持続可能な運営にどのような影響を与えるのか、今後の準備状況にも注目が集まります。 (出典: 次 の 冬季 オリンピック は どこ(Yahoo!ニュース))